極東の窓

ロシア極東連邦総合大学函館校がお送りする極東情報満載のページ。
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令和4年度入学式が行われました

函館校

4月6日(水)、入学式が執り行われました。今年も全国各地から、計6名の新入生を迎えました。
はじめに、ロシアの伝統儀式である「フレップ・ソリ(パンと塩)」の贈呈を行いました。これは、貴重なパンと塩をもってお客様をもてなすという歓迎の意味があり、函館校では毎年新入生に向けて行っています。民族衣装に身を包んだイリイナ・ソフィア講師が大きなパンを差し出し、それをロシア地域学科 金城柊人さんとロシア語科リンダマン美亜さんがちぎって塩を付けて口にしました。

続いて、イリイン・セルゲイ校長から入学許可証が、ロシア語科 福留聖司さんとロシア地域学科 高橋真生さんに手渡されました。
 次に「知識へのキー」の授与がありました。ロシア語で“КЛЮЧ К ЗНАНИЯМ“と書かれた大きな鍵は、これから学問の扉を開けるために必要なものという意味が込められ、イリイン校長が「まだ使い方はわからないかもしれないが、今までの学生はこの鍵を使って全員上手に勉強した、みなさんもこれを上手に使って勉強してください」と述べ、ロシア地域学科 高橋真生さんに手渡しました。

「誓いの言葉」では、ロシア地域学科 依田純佳さんが「これから始まる新しい学校生活への期待と不安の両方を抱いている今ですが、同じ志を持った仲間と日々研鑽していきます」と、決意の言葉を述べました。

式の中で、渡辺善行理事長は、ロシアを取り巻く世界情勢でみなさんも不安はあると思いますが、政治と勉強は別物であり、ロシア語を学ぶことは大きなロシア語圏にアクセスできるということ。世の中の混乱が収まったとき、必ずロシア語を理解する人材が必要になります、と新入生を激励しました。
そして教員紹介では教員が演壇前に並び、イリイン校長が一人ひとり、担当科目などを説明しました。
今回出席できなかった新入生および保護者の方には、Zoomによる中継も行いました。

翌7日(木)は、自治会主催による「在校生との対面式」と「新入生オリエンテーション」が行われ、8日(金)から早速授業が始まりました。
先行きが見えない不安があるかもしれませんが、卒業までの2年間、あるいは4年間でしっかりと知識を身に着け、充実した学生生活を送れるよう祈ります。