極東の窓

ロシア極東連邦総合大学函館校がお送りする極東情報満載のページ。
函館から、ウラジオストクから、様々な書き手がお届けします。

取り越し苦労

ロシア語の勉強を始めて昨年で3年目でしたが、本当にロシア語を習得できているのか、正直、日頃から不安に思っていました。そして今回の留学は日本でロシア語を学ぶわけではなく、ロシアでロシア語を学ぶわけですから不安の方が大きく、緊張しっぱなしでした。しかし、いざウラジオストクへ着いてみると、わかりやすい授業や、親切な寮母さん、楽しい町が私を待っていて、そんなことを考えていた自分が恥ずかしく思えました。
学生寮での暮らしは苦労もありましたが、とても楽しく過ごすことができました。到着した初日から、部屋にゴキブリが横たわっていて大騒ぎしたのは良い思い出です。シャワーの水が氷のように冷たかったり、お湯が鬼のように熱かったり、上下左右の部屋が夜遅くまで騒がしかったり、窓を開けると鳩が集まったり、と色々ありましたが、毎日笑って過ごせました。

ロシアでは、授業や街の中で一度もロシア語で困ることはありませんでした。今まで勉強してきたものは無駄ではなかったんだなぁ、と実感する留学でした。可能であればまたロシアに行きたいです。そして行ったことのない場所に行き、身に着けたロシア語を駆使して多くの人と出会ってみたいです。
(H24年10月~12月留学)

ロシア極東連邦総合大学函館校 ロシア地域学科3年 鍋谷 真依