No.30 2022.01"Миллион звезд" ミリオン・ズビョースト/百万の星

私の日本

ロシア極東国立総合大学函館校 講師 イリイン・ロマン

私が物心ついた頃には日本に関する書物、はがき、風鈴などが家にありました。両親は日本文化に関心を寄せていた様子で、日本への出張からさまざまなお土産を持ってきて(私、子供にとっては一番待たれていたものはもちろんお菓子とおもちゃだった!)、その影響から私は自然に日本に興味を持つようになった。そして、学校を卒業して、ウラジオの東洋学大学に入学することは私にとってずっと前からの決まりだった。
大学では日本文学、言語学などについて学び、立派な先生の影響が大きかった。
それ以来、先生はすばらしい職業だと思うようになった。
子供の頃から日本へ行くのが夢だったが、この夢を実現させたのは大学時代だった。大阪への短期留学は一生忘れられないできごとだった。学問研究が中心だったが、観光と大学生との交歓会などもあり、有意義なものだった。日本ではいろいろな国の友人ができ、多くのことを学び、自分の眼界を広げることができた。
大阪で留学していた時から夏、冬休みを利用して両親の住む函館に帰ってきていた。函館を一見して好きになって、大沼公園、函館公園へ行くのを楽しんでいた。
ロシアに戻って、大学を卒業して、母校で日本語の教師の仕事で成長して、そして函館に帰ってきて今、極東国立総合大学函館校のロシア語の教師をしている。私にとっては、日本の学生がロシア語が話せるだけではなく、ロシアの文化や、伝統にも興味を持ってくれるようになることが大事な目的だ。
そのために、極東国立総合大学函館校は日露の文化交流に大きな成果をあげると思う。

СЕРДЕЧНО ПОЗДРАВЛЯЮ С НОВЫМ 2002 ГОДОМ!
新年のご挨拶

函館日ロ親善協会会員をはじめ函館市民、教職員並びに学生の皆様、明けましておめでとうございます。
函館校は、日本における小さな一部に過ぎませんが、学生や多様な研修生への教育活動によって、ロシアと日本の友好と交流をますます深めるために全力を尽くしております。
2002年は、ロシアと日本がより近くなり、函館校も函館市民の皆様よりのご支援をいただきながら両国の交流を一層深めていくために役立てることと確信しています。
最後に函館の皆様方、教職員・学生の皆様のご健勝、ご活躍を祈ります。

 ロシア極東国立総合大学函館校 校 長  イリイン・セルゲイ

新年明けましておめでとうございます。
函館日ロ親善協会発足から13年目となる本年は、ウラジオストクとの姉妹都市提携10周年、ユジノサハリンスク市との姉妹都市提携5周年を迎え、多くの交流事業を予定しています。
ウラジオストク市とユジノサハリンスクへの訪問やウラジオストクからのアンサンブルの公演、ロシア同時通訳者であり最近はエッセイストとしてもご活躍の米原万里氏の講演会などを企画しています。
また、本協会として永年の悲願でありましたウラジオストク「ゴーリキードラマ劇場」の函館公演につきましても函館市で鋭意ご検討をいただいており、実現に向け会員はじめ関係各位のご協力をいただき、函館とロシアとの交流の絆を深めていきたいと考えております。
皆様のご健勝とご多幸を祈念しております。

 函 館 日 ロ 親 善 協 会 会 長  倉 崎  六 利

人事

コーネワ先生が退職
昨年12月25日付でコーネワ・スヴェトラーナ先生が退職しました。平成6年の開学時から約8年間勤務され、厳しく緊張感のある授業は定評がありました。
また、夜間の市民講座や学外でのロシア語講座講師、料理教室講師や一日郵便局長など学校の顔として活躍されました。寂しくなりますが、長い間本当にお疲れ様でした。
1月からはデルカーチ・フョードル先生が復帰しました。コーネワ先生の後任として主に1年生の実用ロシア語を担当します。これから行われるイベントでの活躍が期待されます。

弁論大会

第7回ロシア語弁論大会・マースレニッツァ開催
2月15日(金)に函館校でロシア語弁論大会を開催します。在校生はじめロシア語学習者の参加をお待ちしています。参加希望者のうち在校生は1月31日(木)までに露文および翻訳文をフロッピーまたはE-mail(dvgu@fesu.ac.jp)で実用ロシア語担当教授へ提出してください。なお,在校生以外の出場者は所定の応募用紙に500円分の切手を同封してお申込みください。
なお,弁論はロシア語学習歴250時間以上のAクラスと250時間未満のBクラスに分けて行います。
また,当日は弁論大会終了後,冬を追い出し春の訪れを喜ぶロシアの伝統的なお祭りであるマースレニッツァを開催する予定です。表彰式はこのなかで行いますので,合わせてご出席ください。
詳しくは事務局までお問合せください。

就職説明会

進路希望調査も
ロシア語科1年生とロシア地域学科3年生を対象に就職説明会を行います。日時は1月21日(月)午後2時40分から、場所は第5教室です。最近の雇用動向や既卒者の就職状況の説明、就職活動についてのアドバイスなどを行う予定です。
また、各自の進路希望調査も行いますので自分の進路に関しての考えを明確にしておいてください。後日この調査をもとに個別面談を行います。

留学説明会

パスポートは取得しましたか?
ウラジオストクへ留学するロシア語科1年生を対象とした第2回留学実習説明会を1月29日(火)午後2時40分から第6教室で行います。
海外旅行傷害保険の説明後、招待状とビザの申請用紙を記入します。手続きのためにパスポートと写真1枚(タテ4×ヨコ3cm)が必要ですから説明会には必ず持参してください。
また、この日は承諾書の回収、実習期間中の班長・副班長の選出、寮の部屋(一人部屋・二人部屋)の申し込みも行います。
なお、留学期間の延長は事前に校長の許可が必要です。延長を希望する学生は1月21日(月)までに留学実習延長願を事務局へ提出してください。
なお、第3回説明会については後日掲示します。

日本育英会

返還説明会
平成14年3月に貸与期間が終了する奨学生を対象に奨学金返還説明会を行います。日時は1月28日(月)午後2時40分から、場所は第7教室です。
返還を始めるにあたっての手続きの方法などを説明し、必要書類を配付します。
当日都合で出席できない学生は事前に事務局へ申し出てください。

試験日程

卒業試験日程
ロシア言語文学科の卒業見込者を対象として下記の日程で国家試験を行います。また、ロシア語科の卒業見込者も同期間に卒業試験を行います。
3月4日(月)~3月11日(月)
なお、ザチョット週間は2月25日(月)~3月1日(金)です。

後期試験日程
ザチョット週間:2月25日(月)~3月1日(金)
エグザメン日程: 3月4日(月)~3月14日(木)
詳しい時間割は後日掲示します。

出席不足の学生は
本校では出席率80%以上が期末試験の受験資格になっています。出席率の低い学生が受験資格を得るには、担当教員の補習指導を受け、遅れを取り戻しておく必要があります。積極的に補習時間を活用するなどして最大限の努力をしてください。

入試日程

平成14年度の日程は
* 一般前期
出願期間(東京)1月25日まで
    (函館)2月 1日まで
試験日 (東京)2月 2日
    (函館)2月 9日

* 一般後期(函館のみ)
出願期間  2月 4日から3月26日まで
試験日   3月30日

卒業証書授与式

第7回卒業証書授与式を下記のとおり行います。
日時:3月15日(金)午前10時
場所:本校3階講堂
卒業予定者・在校生は全員出席してください。

短信

税関職員研修はじまる
1月15日から3月13日までの日程で税関職員ロシア語研修講座が行われます。一般的なロシア語のほか、税関ロシア語やロシアの文化・経済などさまざまなことを学び、研修期間中に行われる弁論大会にも出場します。
今回は函館税関5名の他に、横浜税関1名、門司税関1名の計7名の参加です。学生の皆さんは、普段はなかなか出来ない社会人の方々との交流をはかってください。

函館日ロ親善協会からのお知らせ

ウラジオストクとの姉妹都市提携10周年、ユジノサハリンスクとの姉妹都市5周年の年が明けました。9月13日に企画委員会を10月16日に理事会を開催し、協会として下記の事業を実施することになりました。会員の皆様のご参加、ご協力をお願いいたします。

・ウラジオストク訪問
 6月上旬: 斎藤尚仁氏から寄贈の桜50本を植樹
・ユジノサハリンスク訪問
 8月~9月: 日本文学、日本史の全集80冊を寄贈
・FESCOアンサンブル公演
  9月27日 ウラジオストクにある極東船舶公団(FESCO)所属アンサンブルの公演を芸術ホールで開催
・講演会開催
 11月上旬 函館校と共催で講演会を開催。
 会議通訳、エッセイストとしてご活躍の米原万里氏と交渉中

昨年10月から12月までの主な活動
10月16日(火)  
 理事会開催 来年度記念事業について協議
10月29日(月)
 ロシア極東大学留学生歓迎パーティに松本専務理事出席
11月10日(土)
 第4回はこだてロシアまつりを後援
11月13日(火)
 函館市国際交流団体連絡会議に倉崎会長出席
11月22日(木)
 ロシア極東大学留学生修了式および送別パーティに倉崎会長出席
12月8日(土)
 クリスマスパーティ開催 会員35名、在函ロシア・ウクライナ人14名出席
 函館ユネスコ協会から依頼のあった「アフガニスタン難民支援緊急募金」に15,569円の募金をいただきました。ありがとうございました。

≪今後の予定≫
2月16日(土) 13:30~16:00
 日本ハリストス正教会教団が主催する聖ニコライ祭記念講演会を共催
 会場 ロシア極東国立総合大学函館校
 講師 中村喜和氏(共立女子大学教授)
    サプリナ・タチアナ氏(歴史学者) サプリン総領事の奥様です。

新入会員紹介
道南伝統食品協同組合 成 田 省 一 氏  10月28日入会
川又犬猫病院院長  川 又  哲 氏  11月24日入会
※ 平成13年度会費を未納の方はご入金ください。

≪係りより≫

ウラジオストクに3ヵ月間実習に行っていた3年生が帰ってきました。すばらしい体験をして、ロシア語にも自分自身にも前より自信を持てるようになったのでは?後輩の皆さんに是非体験談を話してあげてください。
ムミー・トローリを知っていますか?1999年9月に来函したロシアの人気ロックグループです。そのグループのリーダー、イリヤ・ラグテンコが今年4月初めに函館訪問を計画しているそうです。再会が楽しみですね。
次号のミリオン・ズビョーストは2002年4月発行です。皆さんからの投稿を募集しています。原稿締切は3月8日、楽しい話題・提案などを提供してください。(畠山)