ロシア軍艦「ヴァリャーグ」が函館に親善入港
10月4日(木)、今年が「ロシアにおける日本年、日本におけるロシア年」および在函館ロシア帝国領事館開設160周年にあたることを記念し、ロシア太平洋艦隊(司令部・ウラジオストク)所属のミサイル巡洋艦「ヴァリャーグ」が友好親善のため函館を訪問しました。
入港時、函館市港町埠頭では函館日ロ親善協会主催の歓迎行事が行われ、函館校ロシア地域学科2年 竹内のぞみさんがミハイロフ・エドゥアルド航海団長に花束を贈呈しました。
その日の夜はホストシップである海上自衛隊「はまぎり」での艦上レセプションが行われ、函館日ロ親善協会の小柏哲史会長が鏡割りを行いました。
5日(金)には航海団長はじめ「ヴァリャーグ」の幹部が函館校を表敬訪問し、1年生のロシア語会話の授業を見学しました。1年生は半年ほど勉強したロシア語で自己紹介したり、質問に答えるなどしました。
また、5日(金)夜に開催された「ヴァリャーグ」艦上レセプションには親善協会役員や極東大学関係者も招待され、ロシア料理や民族アンサンブルによる歌と踊りでもてなしを受けました。民族アンサンブルは太平洋艦隊の伝統だそうでレベルも高く、水兵の踊りのほか、ロシア民謡「カチューシャ」や日本の唱歌「ふるさと」を日本語で披露しました。
6日(土)には「ヴァリャーグ」ならびにホストシップである海上自衛隊「はまぎり」の一般公開が行われました。ロシアの軍艦が函館に入港するのは8年ぶりのことで、あいにくの雨の中2,006人もの市民や遠方からのファンが訪れました。台風接近中で「ヴァリャーグ」は出港を1日早めたこともあり、一般公開も急遽1時間早く切り上げたために乗船できなかった方も多数いたようです。
このほか、寄港中はロシア海軍と海上自衛隊による混成チームで駅伝や綱引きといったスポーツ交流に汗を流し、先人が多く眠る市内ロシア人墓地に献花するなど、友好親善を深めました。