極東の窓

ロシア極東連邦総合大学函館校がお送りする極東情報満載のページ。
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ロシアの秋の夜長の過ごし方

はこだてベリョースカクラブ

一般向け文化講座「はこだてベリョースカクラブ」の今年度第4回目の講話内容です。
テーマ:「ロシアの秋の夜長の過ごし方」
講 師:鳥飼 やよい(本校准教授)
これから夜が長くなる季節。寒い秋から冬にかけて、ロシアの人々は暖かい家の中でどのように過ごしているのでしょうか。一つの例として、トランプゲームが上げられます。今回はロシア人なら誰でも知っているゲーム「Дурак(ドゥラーク)」をやってみました。
ドゥラークは19世紀初頭に出現し、現在ロシアで最もポピュラーなトランプゲームの一つです。相手が出したカードを負かす手札を出し、そのようなカードを出せない(または、出したくない)場合は、出されたカードを拾うというルールで、手札を早く無くすことを目指します。使うカードは36枚。各絵柄の上から順にA、K、Q、J、10、9、8、7、6までのカードを使い、 2人から5人で遊ぶのが普通です。
今回は4人一組となり、先生の解説を聞きながら実際にやってみました。意外と複雑なルールに見えますが、覚えてしまうと楽しく遊べます。特に、ロシアに旅行してシベリア鉄道に乗る際などは、覚えていて絶対に損はありませんよ。
使うカードのマークやキング、クィーンのロシア語、「僕が攻めるよ=Я хожу(ヤー ハジュー)」、「誰の番?=Чья очередь(チヤー オーチレド)?」などという言い方も練習しました。
ちなみにドゥラークとは、バカという意味で、最後までカードを持ち続けた人がバカ、つまり負けという訳です。