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函館学「ロシアの大動脈シベリア鉄道‐開通と都市の発展」

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 10月24日(土)、本校をはじめとする市内8高等教育機関が加盟するキャンパス・コンソーシアム函館(CCH)主催の合同公開講座「函館学 2015」の第5回講座が開催されました。

 本年度の「函館学」の副題である「新幹線時代のまちづくり」にちなみ、本校デルカーチ・フョードル副校長が、「ロシアの大動脈シベリア鉄道‐開通と都市の発展」と題し、ロシアにおける鉄道建設の歴史、鉄道の果たす役割や意義、さらには最近のロシアの鉄道事情などを講演しました。

 講演では、「シベリア大道」と当初呼ばれたシベリア鉄道が、東シベリア総督ムラビヨフ=アムールスキーの極東シベリア開発政策と、当時経済力を増してきていたシベリア商人たちの要望とが合致する中、既にモスクワからの鉄道が開通していたチェリャービンスク(ウラル地方)とウラジオストク(極東地方)の二方向から同時に建設工事が始まったこと。河川が主要な交通網だった当時、二つの大河の合流地点に位置するトボリスクは、城砦、学校、劇場を備えたシベリアの中心都市だったが、鉄道の停車駅からはずれたことで、今ではシベリアの田舎町に成り下がってしまったこと。ロシアの鉄道の軌道幅は1524mm(ソ連時代に1520mmに変更)と、ヨーロッパで使われている標準軌1435mm(日本の新幹線と同じ)よりも広いが、これはナポレオン戦争でモスクワ近郊まで侵攻された歴史を教訓に、軍事上敢えて異なる幅にしたためである。現在のような車社会においても、ロシアでは鉄道こそが大量移送(モノ)・移動(人)が可能で、かつメンテナンスが行き届く安全な移動手段である、などとロシアの経済・社会・文化背景を交えた説明に聴講者は、熱心に聞き入っていました。

 ロシアの背骨とも言うべきシベリア鉄道、そして最近のロシアの鉄道事情について学んだことが、5カ月後に迫る北海道新幹線開業効果を生かした函館の「まちづくり」を考える上でのヒントとなれば幸いです。

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