No.113 2022.10"Миллион звезд" ミリオン・ズビョースト/百万の星

雌鶏(メンドリ)リャーバの謎

ロシア極東連邦総合大学函館校 非常勤講師 イリイナ・ソフィア

ロシアの子どもたちが最初に耳にする民話のひとつは、おそらく「雌鶏(メンドリ)リャーバ」だろう。この話を聞いたことがない小学生以下の子どもはいないと思う。この童話はとても短く、分かりやすいキャラクターで構成されていて、子どもがすぐに覚えてしまうようなものだ。
ところが、多くの児童文学作品を書いたソ連の著名な作家ミハイル・プリーシュヴィンはこう言った。「どんな民話にも、大人にしか理解できないもうひとつの民話が潜在している」。「雌鶏リャーバ」も一見、シンプルなものに見えるけれど、内面には大きな象徴的な意味を含んでいるのだ。この象徴は常に多くの解釈法を持っている。民話の詳細な分析は、読み方だけでなく、思考方法や新しい価値観の見出し方をも教えてくれると思われる。
では、「雌鶏リャーバ」は次のように始まる:
  昔々あるところに雌鶏のリャーバを飼っていた
  おじいさんとおばあさんが住んでいました

多くの民話は「昔々おじいさんとおばあさんが住んでいました」という言葉から始まる。そこで、「おじいさんとおばあさんとは一体誰なの?」という疑問が湧いてくる。もしかして、彼らは始祖であり、彼らから血統が始まり、彼らをアダムとイブに例えることもできるだろう。
  雌鶏は卵を産みました
  普通の卵ではなく、金の卵です

さて、なぜ雌鶏は金の卵を産んだのか。子どもなら誰でもそんな疑問を持つだろう。対して大人は、鶏と卵ではどちらが先なのかという疑問が湧いてくる。古くからある質問ですね。
雌鶏リャーバは、創造主であり、世界(=卵)を誕生させている。古代ロシアでは卵はいつも世界の象徴として認識された。
金の卵には大きな意味がある。金は永遠を表している。なぜなら、金は錆びない、つまり時間に触れられることがないから。したがって、金の卵は永遠と関係があるのだ。金の世界は永遠の世界だ。そこで、アダムとイブはどこにいたか。楽園(エデン)ですね。そこには時間の流れもなかった。これこそが始祖が楽園にいた頃の原初の状態を具現化したものだ。
  おじいさんは何度も卵を割ろうとしたが、割れませんでした
なぜ、金の卵を割るのだろうか。まず、金の卵なので、それを食べることはできない。しかし、だからと言ってなぜ割る必要があるのだろうか。
  おばあさんも何度も卵を割ろうとしたが、割れませんでした。
なぜだろう。1回目が失敗し、2回目も失敗した。アダムとイブには、それを消費するためではなく、大切にするために楽園が与えられた。しかし、彼らはそれを粗末に扱っている。
  すると、ネズミが走って通りかかり、しっぽが卵に触れた
  卵は落ちて、割れてしまった

ネズミとは一体何だったのか。たまたま通りかかったのか。そんなことないよ。ネズミは悪魔的な異世界の力の代表的な存在だ。ロシアではネズミが祭壇の上を走ったら、教会を再び神聖化する必要があるという迷信があった。
アダムとイブは与えられたものを守らなかったため、神によって楽園から追い出された。それを狙ってヘビはイブを誘惑した。そして、楽園は失われた。
おじいさんとおばあさんは卵を粗末に扱っていたので、ネズミはそれを割ることを手伝ってあげた。
  おじいさんとおばあさんは泣きました
楽園にいるアダムとイブの絵を見ると、彼らがいかに美しく、幸せであるかがわかる。しかし、神が彼らを楽園から追い出すときの絵では、彼らは泣いていて、気分は最悪だ。なので、おじいさんとおばあさんも泣いている。
そこで、雌鶏は言う:
  「おじいさん、おばあさん、泣かないで。もう一つ卵を産んであげるから。
  でも、今度は金の卵ではなく、普通の卵を。」

つまり、もう永遠の楽園はなくなり、新しい世界が誕生するのだ。
たったひとつの解釈にすぎないが、確かに多くのロシアの民話には、キリスト教との繋がりがある。民話をどう読むか、どう解釈するか、その中から何を見出すのかは大人次第だと思う。「民話は文が美しいのではなく、意味が美しいのだ」というロシアのことわざがある。
勿論、民話は通常、子どもに向けて語られたり、読まれたりするものだ。民話は、正しいことを教え、子どもに道徳を紹介する。「作り話であっても、そこには隠喩がある。若者への教訓がある」。これはプーシキンの「金の鶏の物語」からの名言だ。
親が本を読み聞かせるときは、子どもがなぜその本が面白いのかを理解できるようにコメントしたり、話し合ったりして、細かく説明する必要があるかもしれない。子どもが理解できることもあれば、大人が理解してから子どもに伝えなければならないこともある。
このように、ロシアの民話ともっと真剣に、もっと深く接する必要があるかもしれない。そうすると、それらは私たちに新しい意味を解き明かすこととなるだろう。短い民話であっても、それを読み終えたら、きっと、それについて考えられることはまだまだあると思う。

学生からの投稿

八月十日 ロシア地域学科1年 依田 純佳

東ヨーロッパや北アジアで食べられているスープ料理ボルシチ。期末試験を終え、迎えた八月十日、ボルシチパーティーが開催された。
十時から作業を開始。和気あいあいとした雰囲気の中、学生達は手分けして大量の野菜を切った。一人暮らしでは決して切ることのない量だ。材料はボルシチに欠かせない野菜ビーツ、ジャガイモ。これらはアグリ八幡坂が畑で育て、収穫した。他に用意した野菜はキャベツ、ニンジン、玉ねぎ、パプリカ、にんにく。作業が一通り終わり、あとは煮込むだけ。味付けはタチヤーナ先生が行った。ボルシチの完成を待つ。段々といい香りが食堂に漂い始め、食欲をそそられる!
時刻は十二時、遂に完成。鶏の手羽元は柔らかく煮込まれ、口の中でほどけるよう。具沢山で、食べ応えがあった。優しい味付けで、胃袋は温かく満たされた。私は初めてボルシチを食べ、驚いた。赤い見た目故、辛いスープだとずっと思っていたから。その考えがあった私には、より一層美味しく感じられた。試験期間が過ぎた和やかな時間の中、皆でボルシチと黒パンを口に運んだ。黒パンは、大渡事務局長の手作りと聞いた!これも初めて食べた!おいしい!ボルシチに合う。
食後にはコール八幡坂の歌の発表。ロシアでは有名な歌が三曲披露され、初めて聞く曲だったが大いに盛り上がった。これからも『聞く専』の私は、コール八幡坂がどんな歌を歌うのか、楽しみだ。
おっと、字数が足りないので、ロシア人の先生方から聞いた「ボルシチ」ネタでかさ増し。一言に「ボルシチ」といっても、地域や家庭によって全く違うということを知った。材料から家庭でのこだわりまで。ブイヨンに使う肉、生のキャベツかザワークラウトか、、、。細かい違いを上げればきりがない。決まったレシピは、国内や地域内にも無いそうだ。それ故、ボルシチの作り方についでは、しばしば激しい論争が起こるらしい。こだわりがぶつかり合うボルシチ論争。それは人々の生活には欠かせないということ、またそれだけ歴史が深いということが表れているのだろう。
ボルシチの美味しさと奥深さを知った私は、世界に存在するボルシチを食べる旅がしたい。ポーランドには「白いボルシチ」と呼ばれる料理があることも知った。一杯のボルシチには、こだわりと歴史がギュッと詰まっていることを学んだ。ありがとうボルシチ。
突撃!隣のボルシチ!

自治会役員としてオープンキャンパスに参加して
ロシア地域学科1年 金城 柊人

本校のオープンキャンパスは今年から6月、9月、1月の年3回実施します。
6月のオープンキャンパスは対面に加え、Zoomを利用するオンライン、2つの参加方式を同時に進行するハイブリッド方式で行われました。オンライン方式はコロナ禍において始まったと聞きました。その結果、遠方の方々にも簡単に参加して頂けるようになりました。本校は北海道にありながら道外からの入学者も多く集まりますが、実際に訪れるには多額の費用が掛かってしまうので、オンラインで参加できる選択肢によって入学前のハードルを下げられたのではないかと思います。自分自身も、1年前にこの方式で参加し校内の雰囲気を感じることができました。
さて自治会は、このオープンキャンパスでどのような仕事をするのかというと、大きく2つの仕事があります。1つはオープンキャンパス内で行われる学生生活紹介という発表と、前日の内に対面に加えオンライン用カメラやマイク設置などの準備です。少ない人数と機材で学校の様子が伝わるように皆で頑張ります。これが意外と大変です。
オープンキャンパス当日は、受付係や案内誘導、お土産用のピロシキの袋詰めなども行いました。
そして、いよいよオープンキャンパス開始です。最初に理事長によるあいさつや教員の自己紹介が終わると、次に準備してきた私たちの発表です。自治会役員で何度も原稿を見直し、修正を加えたスライドを参加者の皆さんにお見せし、学校での1年間の生活を紹介しました。学生目線による説明で、参加者の方々にも実際の生活風景をある程度想像してもらえたのではないでしょうか。
その後、一昨年の卒業生の竹内のぞみさんがご自身の4年間の学校生活を通して得られたものについて話をしてくれました。話の内容に加え、順序立てて分かりやすく作られたスライドや経験の伝え方を見て、入学後の今聞いても学ぶ所が大変多かったです。
各説明が終わると、次は模擬授業である1年生の「実用ロシア語会話」に参加者の方々と共に参加しました。ここではタチヤーナ先生と一緒にビデオ教材を見て、実際の授業の雰囲気を体験してもらいました。そのほか、1年生同士のロシア語による会話を披露しました。昨年は画面越しに見ているだけでしたが、今年は「見せる」側となり、まだまだ初歩の段階ですが、入学後2ヶ月の成果を見せることができたと思います。
ちなみにこの模擬授業の間、他の自治会役員の先輩方はオンラインで見ている方々がちゃんと聞こえているか見えているかなど機材チェックを行っていました。地味かもしれませんが重要です。
最後に対面の参加者の方々にアンケートを提出して頂きつつ、少しお話をすることができました。やはり皆さんロシアへの興味関心を持っており、自分達学生と同じ熱を感じました。来年度の入学生として、ここでまた会えたら嬉しく思います。また、次回のオープンキャンパスでもより多くの方々に本校の雰囲気や魅力を伝えられるよう取り組みたいと思います。

*次回オープンキャンパスは、2023年1月21日(土)10時~11時を予定しています。
 参加方法はオンライン(Zoom)のみです。
 詳細については、本校ホームページで再度お知らせします。お楽しみに!

キルギス留学実習中間報告 
ロシア地域学科3年 鈴木 貴大

私たちは9月3日に留学のため、成田空港からキルギス共和国の首都であるビシュケクへと出発しました。本来はロシアのウラジオストク本学への留学でしたが、昨今の国際情勢によってロシアへ渡航するのが困難となったため、開校以来初めて、ロシア以外の国への留学が決まりました。また日本からビシュケクへの直行便はないため、ドバイを経由しました。
成田空港で別れを済ませ、約11時間のフライトを終えてドバイ国際空港に到着しました。ドバイ国際空港には天井にまで届きそうな高いヤシの木が室内に生えていたり、金や宝石のアクセサリーが売っているショップさえあり、日本では見られない光景に驚きました。またマクドナルドのセットが1700円近くしたり、水500mlが400円したりと食べ物や飲み物が日本と比べてとても高額だったのも印象に残っています。
ドバイ国際空港に設置してあるベンチで睡眠をとったあと、ビシュケク近郊のマナス国際空港へ出発しました。空港を降りてすぐにSIMカード売り場があり、大きな問題なくインターネットに接続することが出来ました。その後はタクシーでゲストハウスへと向かい、チェックインとオーナーの説明を受けてから、街へ散策へ出かけました。街並みはまるで以前写真で見た旧ソ連のようで、大きな碁盤状に区切られた大通りにフルシチョフカや日本ではまず見ることの出来ない立派な庁舎や劇場などが並んでいました。また食事は米と人参、乾燥させた牛肉を炒めたプロフや、うどんのような麺に羊肉と野菜をトマトスープで煮たものをかけたラグマンなどを食べました。どれも日本人の口に合う美味しさで、価格も一食300円ほどととても安いです。
先日は私たちがロシア語を勉強しているキルギス国際大学のタケン先生と共に、琵琶湖の9倍もの面積を持つイシク・クル湖へと日帰り旅行をしてきました。さらに同大学で日本語を学んでいる女学生たちとも交流をしてきました。数日後には«День Японии»と呼ばれるフェスティバルも行われる予定なのでとても楽しみにしています。1ヶ月と短い間ですが、しっかりと勉学にも励んでいこうと思います。

△実習先のタケン先生らとともに。

学務課お知らせ

キルギス留学実習について
9月3日(土)より、ロシア地域学科3年生2名とロシア語科2年生1名の計3名が、キルギスに留学中です。首都・ビシュケクにあるキルギス国際大学付属国際教育センターで、1ヵ月間ロシア語を学んでいます。現在、ロシアに留学することは事実上困難なため、開校以来初めて、ウラジオストク本学以外の場所に留学することになりました。
キルギスは中央アジアに位置しますが、旧ソ連構成国として、現在でもロシア語が公用語であるため、ロシア語学習には適しています。学生たちは成田空港からドバイ経由でビシュケクに入り、大学から徒歩3分ほどのホテルで暮らしています。授業では3人だけのクラスで、実地研修で公園や劇場に連れて行ってもらったり、街で食事をしたり、ロシア語を使いながらキルギスの暮らしを楽しんでいるようです。ロシア以外の国でロシア語を学ぶ貴重な経験、帰国報告が楽しみです。
また今年度は、奨学生に選考された学生に、留学奨学金より成田-ビシュケク往復航空券代が支給されました。
日程:9月3日(土)~10月3日(月)

△授業の様子

冬季休業
今年度の冬季休業は、12月19日(月)から
1月6日(金)までです。
後期授業再開日は1月10日(火)です。

事務局テレワーク期間と年末年始休業
冬季休業中の12月19日(月)~1月6日(金)の期間の平日は、事務局のテレワーク期間とし、校舎を閉鎖します。この間、図書室は利用できません。証明書発行等急ぎの場合は、info@fesu.ac.jpに、まずはメールでご連絡ください。
なお、12月29日(木)~1月5日(木)については、年末年始休業となり、メール対応もできませんのでご了承ください。

JASSO奨学金~給付型奨学生の皆さんへ~
給付型奨学金を受給している学生は、7月と10月の定められた期間内にスカラネットPSで「在籍報告」をしなくてはなりません。「在籍報告」は引き続き学校に在籍していること及び通学形態の変更の有無等を確認する大切な手続きです。在籍報告の提出がない場合は、振込みが止まり、給付奨学生の資格を失うことになりますので、注意してください。
第2回10月の在籍報告期間は下記の通りです。
 10月3日(月)~10月16日(日)
 8:00~25:00
※土日祝日も可

お知らせ

ホームページに授業風景動画更新
ホームページ内の「動画で知るロシア極東連邦総合大学函館校」では、学校紹介や様々な行事の様子を見ることができます。
このたび、実際の授業の様子がわかるように、5人の教員の授業を撮影し、公開しました。5~8分程度の動画で、授業の進め方や学生とのやり取りに各教員の個性が表れています。じっくりとご覧ください。

1年 実用ロシア語文法 / デルカーチ・フョードル
2年 実用ロシア語会話 / イリイン・ロマン
2年 ロシア語演習 / イリイナ・タチヤーナ
4年 実用ロシア語会話 / イリイナ・ソフィア
4年 英語 / マイケル・ウィリアムズ
*上記の動画は、<こちら>をクリックするとご覧いただけます。

HAKODATEアカデミックリンク2022 WEB開催!!
函館市内8高等教育機関の学生が一堂に会し、普段研究している内容や成果などをポスター展示や実演によって発表し合う合同研究発表会「アカデミックリンク」が、昨年度に引き続きWEB開催されることに決定しました。
11月6日(日)にYoutube等を使ったライブ発表を行い、11月10日(木)12:00~ 12月4日(日)20:00の予定でキャンパス・コンソーシアム函館(CCH)の特設ホームページ内で、発表動画や、発表ポスターなどを閲覧することができます。
本校からは、2チームが参加予定で現在、準備中です。詳細については、本校ホームページで再度お知らせします。

第25回はこだてロシアまつり開催
今年度の「はこだてロシアまつり」は、来年2月
11日(土・祝)に実施する予定です。当日のプログラムについては、詳細が決まり次第、ホームページでお知らせします。

今年度のロシア人留学生来函 中止について
例年、(一社)函館青年会議所・(公社)函館法人会青年部会・函館建青会・函館青色申告会青年部・えぞ共和国・函館商工会議所青年部のまちづくり青年6団体などから成る「ロシア極東大学留学生支援実行委員会」の招聘事業により、ロシア人留学生が来函していましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の影響のため、総合的に判断し、残念ながら今年度の事業実施も中止となりました。

年金セミナーについて
11月の4限目に日本年金機構主催による「学生に対する年金セミナー」を実施する予定です。年金は老人のもの、自分には関係ないと思っていませんか?日本では20歳になったら国民年金に加入する義務があります。あとで後悔しないために、年金制度の正しい知識や手続きについて理解しましょう。日程は決まり次第、校内掲示板で通知します。

オトナのマトリョーシカ絵付け体験教室
一般市民を対象とした「オトナのマトリョーシカ絵付け体験教室」を開催します。2014年から毎年、小学生を対象とした「夏休みマトリョーシカ絵付け体験教室」を開催していますが、大人向けの教室を要望する声が多かったため、昨年初めて大人を対象とした教室を開催して好評でした。
当日は、ロシア人教員が鉛筆で下絵を描いた白木のマトリョーシカに、自分の好きな色を塗ったり模様を付けて完成させる作業で、マトリョーシカを始め必要な道具は本校で準備します。寒い季節に温かい部屋の中で、自分だけのマトリョーシカを仕上げていただく、楽しいイベントです。
詳しくはホームページにも掲載しております。

日時:12月3日(土) 9:00~12:00
場所:ロシア極東連邦総合大学函館校 
2F ロシアセンター
費用:一人2,000円(当日いただきます)
定員:10名
申込:ロシア極東連邦総合大学函館校事務局までお電話でお申し込みください。定員になり次第、締め切ります。
電話:0138-26-6523(月~金 9:00~17:00)

△昨年の様子

短信

NHK就職関連セミナー&就職ガイダンスを開催
7月25日(月)の放課後、将来就職を考えている学生に向けてNHK北海道南営業センターの職員の方2名による就職関連セミナーと、極東大学独自の就職ガイダンスを併せて開催しました。NHKでは現在、就職活動に役立ててもらおうと、同様のセミナーを市内の大学に出向いて開催しているそうです。
今回は、入局して数年しか経っていない若手職員の方に、自分たちはいつからどのような就活を始めたか、相手を引き付けるエントリーシートのポイントや上手な自己アピールの仕方などを、実体験に基づいてお話していただきました。
また、「業界研究」の一つの例として、NHKの多岐にわたる業務内容や勤務形態、採用の仕組みなどが紹介され、大変参考になりました。
引き続き、極東大学独自の就職ガイダンスでは、就活サイトの利用法やSPI検査の対処方法、近年の就職傾向などを説明しました。学校指定の履歴書も配布し、学校の就職支援体制について理解してもらえたと思います。

図書室お知らせ

リクエスト図書を購入しました
6月3日(金)~7月29日(金)、校内で図書購入のリクエストを募集した結果、下記13冊を購入し、図書室で開架しています。学生のみなさんは読書や論文作成におおいに活用してください。ご応募ありがとうございました。

1.ロシア文学からの旅 交錯する人と言葉 / 中村唯史 他
2.夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く / 奈倉有里
3.ロシアの源流 中心なき森と草原から第三のローマへ / 三浦清美
4.亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版 / スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 奈倉有里・訳
5.戦争と平和 1~6 / トルストイ 望月哲男・訳
6.NHK100分de名著 集中講義ドストエフスキー五大長編を解読する / 亀山郁夫
7. 同志少女よ、敵を撃て / 逢坂冬馬
8.新版 歴史の終わり〔上〕: 歴史の「終点」に立つ最後の人間 / フランシス・フクヤマ
9.新版 歴史の終わり〔下〕: 「歴史の終わり」後の「新しい歴史」の始まり / フランシス・フクヤマ
10.メイド・イン・ソビエト:20世紀ロシアの生活図鑑 / マリーナ・コレヴァ他
11.アヴァンギャルドな女たち ロシアの女性文化 / 沼野恭子
12.ユーラシア世界2 ディアスポラ論 / 塩川伸明 他編
13.南京虫:ガガ版:奇想喜劇 / ウラジーミル・マヤコフスキイ

また、図書貸出の利便性向上のため、毎週金曜日更新で貸出中の図書を学生係の掲示板に貼り出しています。どのような図書が読まれているのかを知り、また貸出中の本でも予約することで優先的に借りることができますので、システムを活用してください。

函館日ロ親善協会からのお知らせ

○ 10月以降の予定
今年はクリスマスパーティーの開催を見送ります。世情ご理解いただきますようお願いいたします。

≪係りより≫

学生から、開校以来初めてとなるキルギスへの留学実習の中間報告のほか、ボルシチパーティーでの様子や自治会役員活動についてなどの投稿が寄せられました。何事も積極的に活動する学生の姿が伺えます。今後もアカデミックリンクやАБВГ-Dayなどの行事が控えています。学内外で学習の成果等を試す良い機会です!こちらも積極的に取り組みましょう!(福尾)