学報 "МИЛЛИОН ЗВЕЗД"

学報"МИЛЛИОН ЗВЕЗД"

"Миллион звезд" ミリオン・ズビョースト/百万の星

学生からの投稿

ロシア語科2年  小川 怜

  一カ月ってこんなに短かったか、と思うぐらい留学は楽しくあっという間でした。同時に「1日1日、時間を大切にしなければ」、とも思いました。楽しいからこそ1日が終わるのは一瞬ですし、必死にやるからこそ夜が来るのはすぐでした。時間は有限という意味を痛いほど感じました。
  きちんと生活できるのか、勉強はついていけるのか、そもそも私のロシア語力で大丈夫か、などと留学前は不安なことばかりでした。タチヤーナ先生が、「怖がる必要はない。楽しい。みんなまた行きたと言う」と、よく授業中話していたため、留学を楽しみにしていました。しかし、いざ出発前の荷造りを始ると、ようやく私の中にウラジオストクに行くことが現実味を帯びて不安な気持ちが出てきました。それは日に日に増しました。
  ところが、実際行ってみると、不安に感じていたことが馬鹿げて思えるほどでした。ロシア語学校の先生は、外国人を相手にするプロですから、こちらの言うことを聞き取り、言いたいことを伝える術を知っているため、拙いながらもそれを実行する。そんな感じで案外と生活はできました。
  語彙力の無さや勉強不足を感じる場面も沢山ありました。それでも対応してくれたロシア人が優しく、たまたま近くにいた人や一緒にいた人が助けてくれたおかげで、大きなトラブルもありませんでした。運がよかっただけと言われればそれまででしょうが、一カ月という短い期間でも、困っていた私に沢山の方が声をかけてくれたことは、日本ではあまり感じることがなかっただけに、とても新鮮で有難く、非常に強く印象に残っています。
  満員バスで倒れそうになった時、何度も身体を支えてもらうなどしました。また、バスで隣に座っていたおばあちゃんから話しかけられたり、道を尋ねられたりと、個人的に貴重な体験もできました。
  休日は先輩や現地で知り合った方と買い物に行ったり、お祭りに連れて行ってもらうなどしました。時々、夕方からビールを飲んだり、お酒の強い人から甘いウォッカを飲ませてもらうこともありました。
  特に楽しかった事は、昨年ウラジオストク本学から函館校に留学にやって来たグーリャと放課後に水族館に行ったことです。どうしても行きたくてお願いし、一緒に行くことができました。大きくて、スケールが日本のものとは全く違いました。ここにはプーチン大統領と安倍首相が来たのだ、と思いながら見て回りました。
  帰国するのが名残惜しく感じるぐらいウラジオストクは楽しく、魅力的でした。勉強だけでなく、色々と大変なこともありましたが、それでも楽しいという気持ちが勝るほど有意義な時間を過ごせました。

ロシア地域学科3年 金子 智昭

  三カ月に及んだウラジオストクでの留学も12月に終わり、無事帰国をいたしました。三カ月というのは実際短いようでいて、案外色々な事が出来たようにも思います。授業に関して言えば自分がいたクラスは比較的上級に位置し、周りの韓国人達は自分などよりよっぽどロシア語が出来ますので、最初は大変でしたが、それでも最後まで授業について行けるよう自分なりに努力をしたつもりです。
  また、同世代のロシア人達と交流する機会をもてたこともこの留学の大きな成果だと言えるでしょう。おかげでロシア語を下手ながらも話す根気が身に付きました。更には日本においては会う機会が余り無いと思われる人々、例えばトゥバ人などがそれにあたり、私は彼らとはそれなりに交流をしていたのでした。
  自分は趣味の関係上あまり若い人が行かないような場所へもあちこち出入りしていましたが、中でもニコライ二世凱旋門の傍にある骨董屋へは足しげく通い、店主には顔を覚えられ、また週末の午前中にはДворец культуры железнодорожников(鉄道員の文化宮殿)の蚤の市にも行き、現地の売り手達と良好な関係を築く事にも成功しました。この蚤の市に於いて私はある男からアルミ製の古いシガレットケースを譲り受けました。男によればこれはシベリア抑留時代にある日本人の捕虜が手作りした物だとの事。よく見ると漢字で「塚原」と名前があります。詳細は現在調査中です。
  この市場ではロシアの近代史を象徴するかの如き物も沢山見かけました。その内幾つかは自分でも買いましたが、例えば1915年のロシア「切手紙幣」や臨時政府発行の「ケーレンカ」、「ドゥムカ」、極東共和国で流通したアメリカ製紙幣など実物に多く触れる事で帝政末期、革命期、内戦期への私の興味は当地にて増幅され、日々良い刺激を受け続けていました。


  あらためて私に親切にしてくれた当地の人々に感謝すると共に出来るだけ留学中に掴んだ感覚を忘れず、日本での生活にも生かしてゆきたいと思っています。

ロシア地域学科3年 高橋 由

  私は3カ月間、ウラジオストクでの留学実習に参加しました。そこでの生活が始まったばかりの頃は、手続きが思うように進まなかったり、周りの環境に馴染むことができるのか少々不安でしたが、なんとか適応して過ごすことができました。
  ウラジオストクの中を散策してみると、市民がどのような生活を送っているのかが垣間見えました。よく満員になるバス、道端で時々見かける楽器を演奏する人々、破損した車でどこかへ向かう人々、ちょっとした物を売っている小さな店のキオスクなど・・・。日本からはそう離れていない都市ですが、やはり文化の違いを感じました。
  本学での大学生活は、とても新鮮味がありました。授業で、周囲に座っているのは中国人や韓国人で意思疎通が困難な時もありましたが、彼らとも打ち解けることができました。先生方はほとんどロシア語(英語を交えることもある)で授業を進めていき、スピードも少し早い印象でした。先生方には優しく丁寧に指導してくださり、感謝しかありません。ロシア語能力が上達したと思います。
  ロシアの食べ物は、とても美味しくて自分に合いました。特に、肉類や乳製品はおすすめです。また、お菓子やケーキも甘みが強かったですが、とても気に入りました。食料品の値段は安く、多めに買ってしまうこともありました。日本食も食べる機会があり、実際の日本食との差異を感じながら楽しめました。先生には、博物館や劇場などへ他の生徒も一緒に連れて行っていただき、よい思い出となりました。
  寮生活は少し慣れが必要でした。洗濯機が無いので手洗いする必要があり、手荒れも起きました。トイレも時々壊れたり、災害は起きていないのに緊急放送が不定期に流れることもありました。挙げるとキリがないのですが、良い経験になったと思います。
  今回、留学に参加してみて、かなり充実した生活を送れたなと思います。得た経験や学びを活かして、今後の勉学に励んでいきたいです。

ロシア地域学科3年 山本 実里奈

  留学は、本当に短くて、あっという間に終わりました。ロシアに着いたその日から、「聞いてたことと話が違うやん!」と思うことが続きました。寮は想像していたのとは違い、ロシア語も全然スラスラ出て来なくて、こんなことではきちんと三カ月もここで生活できるのか、と不安に思っていました。
  私はみんなよりもボーっとしている上、ロシア語の会話に自分から入っていくことができず、授業ではロシア語を使うものの、そのほかの時間はロシア人の会話を聴くだけで終わってしまったというような日もありました。自分の意見を伝えることは難しかったです。しかし、ときどき私に興味を持って話かけてくれる人もいて、その時には、やった!と思いながら会話しました。
  ロシア語学校の先生方は説明が上手で、授業の内容もわかりやすかったです。自分もこんなふうに説明できるようになりたいと思いました。宿題は終わらないくらい多い時もありました。終わらないこともたまにありました。同じグループの学生達はみんな真面目で、宿題をきちんとやってくるので、自分もちゃんとやろう、という気になりました。
  今振り返ってみると、本当に大変だったのは最初だけだったような気がします。段々と寮の生活や宿題の多さに慣れ、友達も少しずつ増えてきて、はじめのうちは、「長い」、「早く終わってほしい」、と思っていた1日が、時間が経つに連れて、「短い」、「もっと長くてもいいのに」、と思うようになりました。
  風邪気味で身体が辛い時もありましたが、体調を大きく崩すことも無く、楽しく過ごすことができました。ロシアで過ごした三カ月は本当に有意義なものであったと実感しています。最後に、寮でネズミを見たことは、一生忘れないと思います。

ロシア地域学科3年 權田 和希

  私は今回の留学に際して、これまで函館校で培ったロシア語力がどれだけ通用するか、また、現地の生活にどれだけ適応できるかを知るいい機会とすることができたと思います。
  ウラジオストク空港到着から、入寮・入校手続き、日常の雑務等、予期せぬ問題続きでした。具体的に言うと、空港でルースキー島へ行くのとは全く方向が別のタクシーによる客引きがあり、予想していたより高めの料金を支払ってしまったこと。予定されていたよりも劣悪な寮で、事前に知らされていた備品のほとんどが不備だったこと。入校手続きで書類の発行に長い時間を要したこと。そして、日用品や携帯電話用のSIMカードを購入などの雑務です。
  初日からしばらくは苦しみの連鎖が続き、ウラジオストクでの生活に於いても、あらゆる問題が起きましたが、無事、現地の生活に慣れる事ができました。
  空港に到着したばかりの時は、文法通りに話しているにも関わらず通じなかったのですが、ロシア語のクラス分けで集められた優秀な生徒との対話、そして教授によるレベルの高い授業のお陰で、帰国間際には、ロシア人相手に挨拶のみならず、書類や買い物の手続き、ちょっとした冗談や小話までできる状態にまで底上げすることができるようになりました。
  それだけでなく、授業におけるクラスメイトや教授、同じ寮の学生、日本センターが主催する会話クラブでの現地邦人や日本語学習者、市内で知り合ったロシア人との幅広い人間関係が構築できました。また、極東ロシアにおける生活の知恵、ルール、市場などを日常肌で感じる上で日ロ双方の長所短所を常日頃から比較し、今後双方の国を行き来する上での良い判断材料とすることができました。
  ウラジオストクでの長期滞在では、単なるロシア語学習や旅行では得られない経験を得ることができます。これは訪問者自身の知見や興味にもよりますが、かの国の歴史や文化、現在の姿、我国を含めた周辺国との関係を博物館や町並、人々や物産からすぐに認識できると思います。
  また、授業に留まらず、学内で開催される文化祭や演劇、スポーツ大会等、大学が主催する行事に参加し、他国の学生と親交を深める事も、「ロシアから見た世界」を理解することにつながるのではないかと思います。一個人としても、市内で開催された沿海地方の他大学との外国人留学生による競技に於いて、競泳の個人と団体の部で優勝するなど、良い成績を残すことができました。一緒に参加した他の学生との絆を深める事もできました。
  留学先が極東ロシアという地政学的な理由もあり、現地の方々と両国の言語、生活、文化の違いや歴史認識、政治などあらゆる話題について会話する機会が非常に多いと思います。その度に私は、ロシアと日本は欧米やアジア等他の国々と比べると、やはり国交が浅く、ロシア側ばかりが我国の事を多少理解しているといういびつな状態ではあると感じます。従って、留学前に語学も含め、日ロ関係やロシアの歴史、文化について予習した上で、現地の訪問、現地人との交流を行った方が相互理解に於ける効果を十二分に引き出せると思います。
  来年以降、留学される方々にとっても、それら準備をぜひ工夫していただいて、ロシアへの訪問がより楽しいものになるよう応援したいと思います。

ロシア地域学科3年 長瀬 光輝

  今回の留学実習は、私の人生でかけがえのないものになったと思います。正直なことを言うと、あと一年くらい留学していたかったです。
  留学に行く前はとても不安で、三カ月間もロシアで生活できるだろうか、授業はどうだろうか、など消極的な考えでいました。しかし、ロシアで生活していく中で、その不安はだんだんと薄れていきました。
  確かに最初の方は、手続きや事前情報との大きな食い違いに困惑し、早く日本に帰国したい気持ちでいっぱいでした。しかし最後の方になると、ロシアでの生活に順応してきて、毎日が楽しくて、もっとここに居たいと思うにようになっていました。帰国当日は、本当に名残惜しく、寂しい気持ちでいました。ロシアでできた友達との別れはとても辛かったです。クラスメイトや、寮で知り合った人々は皆良い人で、一緒に生活できて本当に良かったと思います。
  このロシアの生活であえて悪い部分を挙げるなら、寮に洗濯機がなかったところです。手洗いなど今までしたことがなく、本当に大変でした。そして洗濯機のありがたさを身に染みて感じました。洗濯に関してだけが不満でした。
  ロシアの良いところは、バスやタクシーがとても安いことです。しかし、バスはいつでも人が多くて、座れることのほうが少なかったです。タクシーはバスよりも高いですが、快適で日本のタクシーに比べると、かなり安いため、私は街に出るときは基本的にはタクシーを利用していました。
  この留学で私は自分の欠点に気がつきました。私は友達や知り合いと一緒にいると頼ってしまう傾向があるので、一人で行動したほうが能力向上のためには良いと気づきました。
  私はこの留学でたくさんのことを学びました。そして、ロシア語やロシアについての意欲が高まったように思います。また個人的に留学、または旅行などでロシアを訪れたいと思っています。

函館日ロ親善協会からのおしらせ 10月から12月までの主な活動実績

○ 10月27日(木) ロシア極東大学留学生歓迎会
○ 11月17日(木) ロシア極東大学留学生修了式・送別会

  ロシア極東大学留学生支援実行委員会の招きにより、函館で日本語・日本文化の研修を受けていた留学生4名の歓迎会・送別会が開催されました。歓迎会には多数の親善協会会員にもご出席いただきました。

○ 12月8日(木)函館日ロ親善協会 講演会&クリスマスパーティー

出席:在函ロシア人・ウクライナ人とご家族15名、ご来賓・会員他13名(計28名)
会場:ホテル函館ロイヤル
今年も在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所からソコロフ所長夫妻など在函ロシア・ウクライナの皆様をお招きし、総勢28名の和やかな会となりました。
パーティーに先立ち、ソコロフ所長を講師に迎え「日ロ交流の現状と課題」と題してご講演いただきました。
パーティーでは、恒例のビンゴ・ゲームなども催され、会場は大いに盛り上がりました。



※2月11日(土・祝)にロシア極東大のロシアまつりが開催されます。山口ミルコ氏講演会(当協会共催)も予定されておりますので是非ご参加ください。

係より

  本学への留学体験は、学生の視野を広げ、様々な面での成長の機会となりました。また、今年はロシア革命から100年。「ソ連」という時代を振り返る機会が増える1年となりそうです。

(倉田)

КАЛEНДАРЬ  行事予定表
Январь 1月   Февраль 2月   Март 3月
1 元旦 1   1 エグザメン週間
2   2   2  
3   3   3  
4   4 入学試験日(前期函館) 4  
5   5   5  
6 事務局仕事始め 6   6 エグザメン週間
石館奨学金一次選考会
7   7   7  
8   8   8  
9 成人の日 9   9 石館奨学金二次選考会
10 後期授業再開
ロシア語市民講座後期開始
10   10 卒業式リハーサル
11   11 はこだてロシアまつり 11 卒業証書授与式
自治会パーティー/同窓会パーティー
12   12 学生代休日 12  
13 4限目 特別授業 13 ベリョースカクラブ 13 学年末休業開始
14   14 卒業論文提出締切日 14  
15   15   15  
16 ベリョースカクラブ 16 ビジネスセミナー 16  
17 奨学金継続願・適格認定説明会 17   17  
18   18   18  
19   19   19  
20   20 ザチョット週間 20  
21   21   21  
22   22   22  
23   23   23  
24   24 学年レポート締切
学年論文締切・口頭発表会
24  
25   25   25  
26 就職ガイダンス 26   26  
27   27 後期エグザメン週間
441国家試験 221卒業試験
27  
28 入学試験日(前期東京) 28 441卒論審査会 28  
29     29 入学試験日(後期)
30     30  
31     31