学報 "МИЛЛИОН ЗВЕЗД"

学報"МИЛЛИОН ЗВЕЗД"

No.96 2018.7 "Миллион звезд" ミリオン・ズビョースト/百万の星

極東大学に勤務して/ロシア極東連邦総合大学函館校 事務局長安達幹彦

  八幡坂を吹き抜ける風も、爽やかさとともに初夏の陽気が心地よく感じられる季節となりました。この4月より、極東大函館校で勤務させていただくことになり、およそ3か月が経とうとしています。慣れない仕事のため、周囲の方々に支えられながらの毎日を過ごしています。
 さて、函館の観光名所のひとつである八幡坂に隣接している本校ですが、ここからの景色の素晴らしさは、訪れる多くの人々を魅了するとともに、私にとっては青春の1ページを飾ったところでもあります。それは、3年間、この坂の上にある高校に通ったことです。校舎はほとんどが改築されましたが、そのたたずまいは、昔と変わりません。また、勤めて間もないころ、元町に3年ほど暮らしたこともありましたし、10年ほど前には、西部地区の中学校にも勤務したことなど、ここ西部地区にはとても愛着があり、ふたたびここで仕事ができる喜びをかみしめているところです。私自身、十数年前、函館市中学生海外派遣事業の引率者として、ユジノサハリンスクに行き、その時ユジノサハリンスクの方々に大歓迎を受けたことも、なにか縁なるものを感じています。
 とりわけ、本校は、ロシア語をはじめとする「ロシアのスペシャリスト」を育成する学校であります。卒業生は国内民間企業やロシア関連企業、公務員、ロシア国内での日本語教師などに就職し、高い評価をいただいており、多くのグローバル人材を輩出しています。

 今年度は20名という多くの新入学生を迎え、総勢42名の学生のもと、一層の輝きを増す学校になっていくことを願っています。また本校の大きな役割のひとつとして、国際観光都市である函館市の国際化への貢献や市民へロシア文化などを普及するということがあります。地域貢献では、ロシアの生活・文化・歴史を題材としたベリョースカクラブやロシア語市民講座、小学生対象の夏休みマトリョーシカ絵付け教室など、様々な活動を通して役割を果たしています。
 ロシアは日本に一番近い国であり、今後、経済活動を中心に交流が盛んになってくることは、間違いないと思います。ソチオリンピックの他、折しも今年は、サッカーのワールドカップロシア大会開催により、ロシアへの関心が高まる中、ロシア代表チームの活躍や日本代表チームの快進撃もあり、連日盛り上がりをみせています。
 そのような中、いつも明るく、温かい声をかけてくださるロシア人の先生方をはじめとする教職員の方々に囲まれて、日々ロシア語のシャワー-を浴びながら、学校生活を送れる喜びを、学生共々感じている今日この頃です。
 結びになりますが、向学心あふれる学生さんや温かく迎えてくださった方々との出会いに、あらためて感謝いたします。私自身、本校発展のため、微力ではありますが、その職責を果たせるよう努力するとともに、引き続き、皆様からの本校へのご理解とご支援をお願い申し上げ、巻頭言とさせていただきます。

学務課お知らせ

前期試験日程

 今年度の前期試験を下記の通り実施します。ザチョット週間は、通常の時間割どおりに行われます。
 エグザメン週間の日程については、掲示にてお知らせしますので確認してください。

 ザチョット
  7月23日(月)~7月27日(金)

 エグザメン
  7月30日(月)~8月10日(金)

成績通知について

 前期の成績は、後期授業開始時の9月に配付します。配付は事務局で行いますので、期間内に受け取りに来てください。

9月10日(月)~9月21日(金) 
 
 なお、期間を過ぎましたら個人情報にかかわるので廃棄します。再発行はしませんので、希望者は必ず受け取りに来てください。

夏季休業

 今年度の夏季休業は、8月13日(月)から9月7日(金)です。夏季休業中も平日は校舎の利用はできますが、8月13日(月)から15日(水)の間は、事務局休業のため校舎を閉鎖します。この期間は各種証明書の発行もできませんので注意願います。

後期授業は9月10日(月)より始まります。

JASSO奨学金~給付型奨学生の皆さんへ~

 給付型奨学金を受給している学生は、7月と10月の定められた期間内にスカラネットPSで「在籍報告」をしなくてはなりません。「在籍報告」は引き続き学校に在籍していること及び通学形態の変更の有無等を確認する大切な手続きです。在籍報告の提出がない場合は、振込みが止まり、給付奨学生の資格を失うことになりますので、注意してください。
 第1回7月の在籍報告期間は下記の通りです。
  7月2日(月)~7月12日(木)
  8:00~25:00※土日祝日も可

短信

特別講義「日ロ貿易論」が開講されました

 本校では、年に1回、全学年の学生を対象に、杉本侃客員教授による特別講義「日ロ貿易論」を実施しています。
 杉本先生は、東京外国語大学ロシア学科を卒業後、(社)ソ連東欧貿易会(現:ロシアNIS貿易会)、サハリン石油開発機構(株)に長年勤務、さらに日本経団連日ロ経済委員会事務局長、ERINA(環日本海経済研究所)副所長などを歴任し、ソ連時代から現在に至るまでの長きにわたり、日ソ・日ロ経済関係、なかでもエネルギー問題の専門家として活躍されています。
 
 本年度の特別講義は6月11日(月)に行われました。
 最新の日ロ関係のキーワードを「政熱経温と首相・知事訪ロ」とし、講義は、1.「制裁」への抗体ができたロシア経済、2.日ロ貿易―低迷は量より価格に起因、3.日ロ協力はビジネスとロシア忖度型の三点を軸に、レジュメ(17ページ)に沿って話を進められました。
 
「日ロ首脳会議の記録」や2000年から2017年までの日ロ貿易の推移を見た後、日ロ経済関係の現状と展望ということで、2016年5月以降の二国間の主要な合意件数は183件(政府発表。現時点では196件)で、政府間の8項目の協力合意以外にも154件の合意があり、この協力分野の中で貿易が伸びる要素、つまり「触媒」になる可能性があると考えられるのは、資源分野、産業多様化、極東開発・輸出基地化であるとの説明がありました。


 いくつかの事例報告を挙げながら、杉本先生が特に注目しているのは、健康寿命の伸長に役立つ協力で、長寿国日本が、平均寿命の低いロシアを支援する意義や可能性について説明がありました。また、ソ連時代から関わってきた企業が長年の経験を生かしながら、JGC(日揮)がトマトやキュウリなどの温室栽培や医療分野での多角的協力、ソ連・ロシアビジネスに60年近く関わってきた前川製作所の極東の産業振興・輸出基地化に向けた広範な協力、そして、早くからLNG輸送市場に参入した商船三井の北極圏でのLNG輸送、極北における風力発電所などの事例も紹介していただきました。
 
 日ロ経済関係を二国間関係からだけでなく、ロシアと陸でつながる中国にも注目していく重要性についてもお話され、結びの言葉は、「今ロシア語要員の需要は増加傾向」にあること、地方企業はスピーディーな決断をできるため「可能性」がある反面、経験と資本力では「限界」がある。だが、北海道は例外的に良い関係を築いている。「皆さんの活躍の場は無限にある。函館校で学んでロシア問題のプロになって下さい。会社に勤めながら自分の道を拓いてください」という応援メッセージをいただきました。
 今回もまた、ロシアのスペシャリストによる貴重かつ有益なアドバイスから学生は刺激を受けました。

第1回オープンキャンパス終了

 6月16日(土)、晴天に恵まれた中、今年度第1回目のオープンキャンパスが終了しました。今回の参加者は、ご家族を含み10名でした。
 イリイン校長の挨拶の後、安達事務局長から学校パンフレットに沿って本校概要や入試案内、奨学金制度などの説明があった後、自治会役員が学生生活について紹介しました。


 まず、入学式については、今年4月に校長から「知識へのキー」を受けたロシア地域学科1年関口さんが、「知識へのキーを受けたことで、これからは自主的に学んでいくことを強く自覚しました」と話し、同じく1年北村さんと小池さんからは、4月から始まった毎日のロシア語文法と会話の授業、そしてロシア語以外の授業に地理・歴史・民族学・日ロ関係史などの授業があり、男女混合で学年を越えて行う体育のことなど、画像を示しながら紹介しました。 2年生と4年生の役員からは、ウラジオストク本学への留学、言語まつり「АБВГ-Day(アーベーヴェーゲー・デイ)」、合唱サークル「コール八幡坂」、「JT海外インターンシップ」、「北方四島訪問(ビザなし交流)」などについて、実際に体験・参加した学生が、自分の感想を交えながら紹介しました。
 
 函館校同窓会長の小柏哲史さんからは、現在勤務されている貿易会社の仕事内容、そして在学中に学んでおくべきことなどについて、卒業生の目線でお話しいただきました。


 参加者の皆さんが最も楽しみにしている「模擬授業」では、イリイナ・タチヤーナ准教授による1年生のロシア語会話の授業を見学した後、参加者のみなさんにも1年生の間に入り、一緒に単語を発音し、授業体験していただきました。 参加者には、高校生だけでなく、社会人の方々もおり、教職員および在校生との食堂での懇談の席では、ピロシキ(ロシアのパン)とロシアンティーを楽しみながら、ロシア語の授業のこと、毎日の生活、就職のこと、函館での住居など、様々な話題が出ました。
 オープンキャンパスは、自治会行事でもあり、今年は自治会役員のみなさんの活躍が目立ちました。1年生のみなさんも模擬授業など、お疲れさまでした。

就職支援体制について

 4月から、事務局やキャリアアドバイザーによる学内個別相談を定期的に行っています。就職対策や個別指導(履歴書の作成、面接の受け方など)を定期的に行い、また6月6日(水)には市内ホテルで開催された「合同企業説明会」に就職を希望する学生全員が参加しました。
ТРКИ(外国人のためのロシア語能力検定試験)対策講座は終了し、6月からはTOEIC対策講座が始まりました。ロシア語だけでなく、英語の資格取得も就職には欠かせません。どちらも積極的に取り組んでいきましょう。

ビジネスセミナー

 2012年から全学生を対象に行われている川重商事元社長・渡辺善行氏によるビジネスセミナー。今年度第1回目は7月2日(月)に「自由貿易体制について」をテーマに開講します。
 「自由貿易」は世界経済の進展を促したとともに、経済格差を助長している面もあるともいわれています。第二次世界大戦後にアメリカが中心となって世界の経済秩序を再構築するための基本思想であったはすが、そのアメリカがTPPから撤退、イギリスもEUから撤退するなど問題が生じています。「自由貿易」の経緯とTPPまでをたどりながら、基本的な情報や現在の評価を確認することで今後の「自由貿易」に関する動きを理解しましょう。
 渡辺氏は今年度より1年生の「貿易実務」の講師となりましたが、ビジネスセミナーは今まで同様、これから社会に出るために身につけておいた方がよい知識を幅広く、かつ専門的に学ぶ講義として、年3回程度開催される予定です。

△昨年10月「最新技術分野のまとめ」の様子

「アカデミックポータル函館」学生記者

 市内8高等教育機関で構成されている「キャンパス・コンソーシアム函館」の加盟校の学生が記者となり、「函館で学ぶ魅力、まちの魅力、キャンパスライフの魅力」を発信しているWEBメディアに、ロシア地域学科2年平原響さんが学生記者として、函館校やロシア関連の情報を発信しています。どうぞ一度ご覧ください。
https://www.cc-hakodate.jp/

留学実習説明会

 今年度のウラジオストクへの留学実習は9月25日(火)に出発することが決定しました。現在は、その準備のために月に1度説明会を実施しています。
 6月18日(月)に行われた第3回留学実習説明会では、留学に行く学生は必ず加入しなくてはならない海外旅行保険について説明しました。
 第4回留学実習説明会は昨年度、留学実習に行った4年生からウラジオストクの街の様子や新キャンパスの様子について話を聞きます。
 日時は下記の通りです。対象学生は必ず出席しましょう。

 日時:7月23日(月)14:40~
 場所:4番教室
 対象学生:ロシア語科2年、ロシア地域学科3年

総合学習等受け入れ

 本校では、修学旅行・宿泊研修・総合学習向けプログラムを実施しています。
 今年度は、5月に市内南茅部高校のみなさんが来校されました。

 5月18日(金)
 北海道南茅部高等学校1年生24名
 昨年、初めて訪問いただいた時、帰り際に生徒のみなさんから、地域に身近な海や魚の話題、魚の名前をロシア語で知りたかった、というお話がありました。そこで、今年は「海」、「魚」をテーマに、本校副校長のデルカーチ・フョードル先生が講義しました。
 また、ロシア文字を楽しく学び、最後はロシア語で自分の名前を名札に書き、終了しました。


 シベリアのバイカル湖に近いイルクーツク市に生まれ、大学生としてウラジオストクにやって来るまでは海を知らず、「塩辛い水」(海水)に驚いたというエピソードや、日本で燻製と言えば「温燻」だが、ロシアでは「冷燻」が多いなど、隣国ロシアと日本の違いも実感していただけたのではないでしょうか。

ロシア人墓地のボランティア清掃

 5月26日(土)、毎年恒例のロシア人墓地清掃を行いました。
 例年、在札幌ロシア連邦総領事館が中心となり、函館校教職員や市職員などもボランティアで参加しています。当日は約15名が枯葉を集めたり、墓地の柵や墓所を白いペンキで丁寧に塗り直しました。
 
清掃作業は1時間ほど行い、終了後は函館ハリストス正教会のニコライ長司祭による祈祷が行われ、故郷を離れ、遠い異国の地で亡くなった同胞を追悼しました。
 その後、本校食堂に場所を移し、札幌から来た総領事夫妻や職員の皆さんと共に本校ロシア人教員が準備した料理を食べながら歓談し、親睦を深めました。

JT奨学金

 学生の学習意欲の向上を図るため、日本たばこ産業株式会社(JT)提供の奨学金が、①ウラジオストク本学への留学実習、②海外インターンシップ(サンクトぺテルブルク・モスクワ8日間)に加え、今年度は③ロシア連邦文部科学省・交流庁主催ロシア語学短期留学プログラムの合せて3事業について給付されます。
 ①に関しては9月に出発する学生のうち4名について採用が決定し、成田―ウラジオストク往復航空券と寮費が給付されます。
 ②のインターンシップ研修は昨年度より冬季の実施となり、今年は12月8日(土)出発予定です。
 こちらもすでに4名の学生の採用が決定しました。
 ③は8月27日(月)~9月27日(木)の1ヵ月間、モスクワのA.S.プーシキン名称国立ロシア語大学に派遣される学生に、本来自己負担となる成田―モスクワ往復航空券代や寮費が支給される予定です。なお、このプログラムについて、函館校の学生が参加するのは初めてですが、現在ロシア連邦交流庁において最終選考中のため、正式決定は7月以降となります。
 奨学金の支給により、学生にはロシアへ渡航費の負担なく学習する機会が与えられています。選考には学業(成績、出席率、知識理解、学習意欲)や学生活動への取り組み、経済状況を勘案し教授会にて選考が実施されますが、日頃の学習を怠らず、このような機会を積極的に生かすことを希望します。

学生からの投稿 1年生特集 「本学に入学して」

ロシア語科 阿部眞澄

 ロシア語は私にとっては、高校以来の憧れの言語でした。習得したいと思いながら、大学は職業に直結する実学を、仕事に就いてからは競争社会で生き抜く武器になるものをということを最優先に道を選んできました。
 昨年定年退職したとき、遠い昔、純粋に好きだったロシア語への思いが再び沸き上がって来ました。これからは何に縛られることもない自由の身なのだから、好きなことに没頭してみたいと思いました。でも、いくら好きとは言え、この年齢で新しい語学の習得は困難を極めるだろうことは予測できます。その上、自分の意志の弱さ、飽きっぽさは十分わかっています。外堀を固めて逃げ道を塞ごうと、思い切って東京からこの函館の地にやって来ました。
 入学して二カ月余り、充実したカリキュラムに身を委ね、ひたすら勉学に励む毎日です。
 記憶力、集中力の低下は否めず、暗記という作業に私の脳の記憶中枢は悲鳴を上げています。頑張れ、私の頭!と自分を叱咤激励しています。
 一週4コマの科目もあり、日々の予習復習だけでは追いつきません。週末はそれを補える貴重な時間と嬉しく思います。出歩くことが多かった自分の変容ぶりに、自分がいちばん驚いています。まずは転居作戦成功といったところでしょうか。余剰を削いだ、ロシア語漬けの毎日を幸せに感じます。
 2020年の東京オリンピックにボランティアで参加するのが私の直近の目標です。2年後、ロシア語で自然に会話をしている自分を思い描きながら、何とか卒業に漕ぎつけたいと思います。

ロシア語科 中谷嶺

 函館に来て二カ月と少しが経った。変な所で性格が楽観的な自分は、まぁ語学に対する志があれば何とかなるだろうと考えていた。入学してすぐにそれは幻想であると気付かされた。何とかなるだろうではなく、何とかしていかなくてはならないということに。
 まず授業の進度が早い上に密度が濃い。このことは自分たち学生にとっては非常に有意義なことであるが、少しでも気や手を抜くと目もあてられないことになる。だから何とか遅れずについていくためにひたすら日々を走っている。それは、滑車をひたすら回しつづけるハムスターみたいだ。「ハムスターか…可愛いやん」とつぶやくこともある。このロシア語漬けの日々にいられることは充実しており、同じ目的をもつ仲間に、面白く知的な授業をしてくださる先生たち、周りの支援してくださる方々には感謝している。
 ロシア語の基本のところから始めて、正直まだロシア語のロの字の一画目すらできていないと思うし、最近は「格」という文法用語が出現したりして、今でも語尾等が変わりまくっているのに、今以上に変わり続けるなら、自分の生活も激変して生活が立ち行かなくなるよ、と文法に泣き言を言い、圧倒され続けている。 
 多分、これからも学習が上手くいかなくなり、自分の成長が実感しにくくなる時が必ず来るだろう。その時は「ロシア語よ、君はいいよね。変化が感じられてさ。」と言いながら、自分らしく走り続けたいと思う。

ロシア語科 大場圭吾

 私が極東連邦総合大学函館校に入学して二カ月あまりが経ちました。一人暮らしにも学校生活にも慣れてきましたが、そろそろ勉強がより本格的に、より難しくなってきました。
 本校は函館の観光地として特に知られている地区にあります。そのため、どのルートで登校しても、歴史的な函館の建物を見ることができます。校舎は、市の比較的高い位置にあるので、遠くに山(天気が良ければ駒ヶ岳)、街と湾を同時に臨むことができます。休日等は、何も持たずに出かけても、函館は見るところがたくさんあるので、様々な景色を楽しむことができます。
 勉強は、一つの言語を学ぶわけなので、相応に難しいですが、目的意識ややる気があればついていくことは出来ると思います。ロシア人の教員から見た日本語を客観的に見ることもできるので、ロシア語のみならず、日本語の仕組みについての新しい発見も少なくありません。毎日ネイティブのロシア語を聞くことができ、国内にはおそらくこれ以上のロシアを学ぶ環境は無いように思います

シニアとして入学するということ ロシア語科 瀬間由美子

 極東大学の函館校は、ロシア極東連邦総合大学函館校の大学のジャパン・キャンパスとして、日本の地に設立されたが、日本の学校制度上「外国大学の日本校」との位置づけにある学校である。彼の国の教育制度に則りカリキュラムが組まれ、また言うまでもないが、彼の国の言語を基礎と置く。(入学以前におけるロシア語使用、あるいは学習暦は入学条件ではないが、入学後はその言語習得への従事は絶対条件である。)
 言い換えるならば、敷かれたレールのまま日本の義務教育を終え、明確な目標もなく高校、さらには国内の大学へと進学するような「(日本の)大卒」としての安穏な人生は望めない。その代わり、と言うよりもむしろ当然のことであると考えるが、ロシアに関する豊富な知識と多彩な情報、その言語の運用能力、また、高等教育機関にて獲得されるべき技術を習得することができ、真の「大学卒業」資格、あるいは、それに匹敵する力を期待する志高き学徒が集う。そのため、この春に高校を卒業して間もない若き学生のみならず、様々な経歴・可能性を秘めた有望者、さらには、人生のこまを進める中で、自分には何が真に必要であるかを千思万考した年長者も名乗りを上げる。
 概して大学とは、二十歳前後のものをその学びの徒として設定している節が多分に見られる。老視や記憶力の低下、柔軟性・瞬発力の欠乏等々、絶対的に体力、及び身体(神経)機能の減退した「シニア」の身で、溌刺とした若者を想定したカリキュラムをこなすことは決して容易ではない。しかしながら、上述のような「シニア」は、目的意識が確固たるものである点において動機付けが強く、寄る年波にも負けず、日進月歩していけるものと信じている。若かりし頃の対応力は望めないとしても、今ある自分より少しでも成長できることを願い、日々邁進して行きたい。

△体育の授業でのバレーボール

ロシア語科 谷川大樹

 自分はロシア語について全く知らず、ロシア語のキリル文字でつまずきました。最初は教科書にふりがなをふって、まったく理解できずに勉強していました。しかし、デルカーチ先生に「それでは、全く身に付かない」という言葉をかけられ、このままではいけないんだと気付きました。その後、少しだけですが自分で文字を理解して発することができた時の喜びは、計り知れませんでした。自分は同学年の人とは違い、ロシア語を習ってもいなければ、ロシアの事が好きで入ったわけでもなく、単純に、英語はできないから、全く違う言語を習おうというふざけた考えだったにも関わらず、日に日にわかるロシア語が増えるとそれが喜びになりました。
 友人や教えてくださる先生方、事務局の方々など、ふざけた態度でも優しく対応してくれるので、毎日楽しく過ごしています。ありがとうございます。

ロシア地域学科 新城真路

 私が本校を知ったきっかけは、露語を学ぶことができる大学を探していた際に見つけた本校のHPである。私は高校在学中にロシア語検定4級を取得してから入学したため、現時点では露語の授業は今迄学んできたことを思い出すようなもので、然程苦にはならない。ただ、今まで勉強を怠っていた英語の付けが回り、今ではそれに苦しめられている。その様な体たらくが招いたことなので世話無いというものだ。
 しかし、その英語の講義もなんだかんだ言って楽しいものである。授業についていけなくなるのではないかという焦燥感は未だにあるものの、それと同時に今では楽しみにしている講義の一つともなった。
 現時点の本校での収穫は露語筆記体の読み書きができる様になったことと、ここに来るまで目を向けることがなかった函館とロシアの関係を知れたことである。

ロシア地域学科 麻生いづみ

 入学して二カ月経ってみて、色んな環境の変化があって大変だけどなんとか生活できています。
 今まであまり家で勉強することが無かったので、今は自分で家のこともして、勉強もしなければいけないのが大変です。
 授業では、高校の時よりもより詳しく学べて、今までよく分かっていなかったことが分かったり、高校の時によく理解出来なかったところがやっと理解出来たりして、この学校に来てよかったなと思います。しっかりと予習や復習をしていこうと思います。  函館は風が強いのが嫌です。毎日富山に戻りたいと思いますがもう少し頑張ろうと思います。

ロシア地域学科 北村光大

 本校に入学して私は本当に良かったと思っています。
 この学校でロシア語を学ぶことが目的で入学し、毎日授業に遅れないように必死に勉強しています。毎日たくさん覚えることがあり、宿題もたくさん出ます。おそらく最初は誰もがロシア語なんて難しすぎる、マスターできるわけない、と思うでしょう。実際かなり難しいです。高校生のとき、英語の勉強がとても大変でした。けれどここでロシア語を学び、英語がどれほど易しい言語かを感じました。しかし、決してロシア語の習得は不可能ではないと思います。この学校にはロシア語、文化、地理などロシアのことを学ぶには最高の環境があるからです。ロシア語だけでなく「ロシア」を学ぶことができます。
 最終的には、習得できるかどうかは当人のやる気が一番必要だと感じています。しかし、やる気だけではなく、頭をつかい「柔軟」に授業内容や他人の考えを理解し、異文化への理解を深める、そうすることにより学問と同時に人間的にも成長できると思います。他の大学でロシア語を学んだことはないので、他の大学の環境は分かりません。でも函館校はとてもいい学校で、入学したことを後悔することはないでしょう。家族や友人、大学の先生方に感謝しながら勉強に励み、人間的にも成長できたらいい、そう思います。

ロシア地域学科 小池愛輝

 まず始めに入学以前の私のことを少し。私はソ連に対して魅力というより「ロマン」を感じていましたが、西側のプロパガンダにまんまと洗脳され、ロシアについて誤解している面も多くありました。入学してこの誤解が少し解けたというより、ソ連についてロシア側の立場が理解できたように思います。
 あるロシア人の先生がこんなことを言っていました。「私はソ連に生まれたからロシア人ではなくソ連人だ。」その言葉に私は胸を打たれ、気づかされました。
 もし自分の生まれ育ったこの日本という国が崩壊し、政治体制が全く違う国になったとして、自分の民族・国民としての帰属意識は生まれ育った日本国の日本国民、「日本人」になるのではないかと思ったのです。
 それと同じことをロシア人の先生は言っているだけであり、なんら不思議なことではないと考えました。「ソ連人」の先生方の授業は面白く、ソ連経験談の話もとても面白いです。ソ連を通して、今の「ロシア」をもっと理解できるよう、これからの勉強を楽しみながら頑張ります。

△自治会主催新入生歓迎パーティー

極東大の授業を受けてみて ロシア地域学科 小池凜

 入学してはや二カ月が過ぎましたが、授業では毎日新しい発見があります。
 まず他の大学では経験することができない、大勢のロシア人の先生方からロシア語を教えていただくことにより、ロシア語の意味を感覚でつかめるようになってきたことに、私は面白さを感じています。
 また、ロシア語に限らず日本語に対しても自分が思ってもみなかった新たな考え方に出会うこともあり、嬉しく思うこともあります。
 他にも違う科目同士でも、授業に出てくる話に関連しているところがあり、それらにきづくことができるのも、また楽しいです。
 これからも、日々の授業の中での発見や気付きを大切にしていきたいです。

ロシア地域学科 久保正敏

 私は、平成三十年四月に、このロシア極東大函館校に入学しました。入学してからすでに二カ月程経過し、学校の生活にも、だいぶ慣れてきました。
 本校に入学し、ロシア語の授業だけでなく、ロシアの地理、民族学そして文化史などをロシア人の先生に教えてもらっています。そのため、授業はロシア式の方式になっていると思われ、最初は少々戸惑いましたが、現在では楽しく勉強しております。また、日ロ関係史は函館を中心とした授業がおこなわれ、函館の歴史を含めた現地実習などもあり、興味深いものがあります。
 そして英語や法学、貿易実務や貿易に関する特別セミナーなど、今後就職する際に重要と思われる課目や、健康のための体育、まだ授業はありませんが三年に予定されている数学など、内容的に充実しているカリキュラムであると思いました。
 また事務の方々も学生生活の面倒をよく見てくれており、非常に有意義な学生生活を送ることができていると思います。
 まだ始まったばかりの学生生活ですが、今後に悔いを残すことのないよう、努力をしていきたいと考えています。

ロシア地域学科 関口颯

 この学校に入学して約二カ月が経過しました。初めて学習するロシア語や、経験する一人暮らしなど不安なことはありましたが、思っていたよりもなんとかなったと思います。ただ慣れることに必死になっていて、こんなにも短く感じる二カ月は今までにありませんでした。
 ロシア語は難しいですが、授業をよく聴いて課題・復習をしっかりとこなし、少しずつ自分のものにできてきていると思います。授業では独学で知り得なかったであろう語源や語の繋がり、類似性などを知ることができ、関連性を持たせて覚えることができる。そういった新たな発見や知識に喜べる良い日々を送れています。少しずつ覚えている単語や表現が増えていく中、歌などを聞いていてそれが分かったことは何にも勝る喜びでした。
 ここで学び、身につけなければならないことは多いですが、四年後にそれを身につけた自分を見るのが楽しみです。まだ私はロシア語の重い扉を開いたにすぎず、先には険しい道が見えていますが、好きで始めたロシア語なので、最後までこの気持ちのまま、先へ先へと進みたいと思います。

色々な人たち ロシア地域学科 竹中美紀

 私は、大学に入学するまで、どんな人達が居るかなんて想像もできませんでした。
 まず、年齢層が幅広いこととわざわざ遠いところからロシア語を学びに来る人がほとんどなことに正直驚いています。分かったところで、この中でやっていけるか、友人は果たしてできるかなど不安でした。ですが、授業を通してコミュニケーションを取ることが多いので、そういった面で、不安はすぐに取れました。
 また、全国各地から集まったクラスメイトなので、話してみると皆違って楽しいです。さらにどうしてこの大学に来たのかというのも皆それぞれ違う理由なので、そういう話を聞くのも楽しいです。年上の人が多いけれど、それを気にせずに話が出来るのは、授業でよく会話の練習をさせてくれるおかげではないかと思います。
 私は、毎日とても充実していて、とても楽しい学校生活をここで送っています。

ロシア地域学科 山本陽之

 私は本校に入学して良かったと思っている。理由は志望通りの「授業の濃さ」だ。ロシア語は難しくもあるが先生とコミュニケーションを交えながら楽しく勉強できる。その上、ソ連時代を生きた人から、崩壊後に生まれた人まで様々な年齢層の教員が勤務しているため、多様な価値観を共有することができる。
 学校の中で特に気に入っているのは講堂だ。講堂では先生方と卓球をする。ここは卓球をやりながら授業で習ったことの実践や新たな単語の修得へつながる素晴らしい場所だ。
 学校外では、大型店などは都市部へと出かけないと無いが、主要な店には縦横無尽に張り巡らされている路面電車のおかげであまり不便には感じない。それどころか、私は電車に揺られていくのが好きなので休日は一人で楽しんでいる。
 知名度はまだ低い本校であるが、ロシア語を勉強するにおいてここより良い学校は国内には無いと思う。だから私はここで、これからより難しくなるが頑張っていきたい。

ロシア地域学科 安井燎大

 この大学に入学してから、約二カ月が経過した。数えてみて二カ月と書いたものの、自分の感覚では正直半年ほどに感じている。というのは、1日の学習の密度がとても濃いことからきているのだろう。毎日覚えなくてはならないことがたくさんあり、ほぼ毎週何らかのテストがある。少し怠ればその遅れは如実に授業やテストで現れる。
 だが、楽しい。二カ月前は文字すら読めずにいた言語が、初歩の初歩とはいえど自分の脳みそに入っていく感覚がわかるからだ。自分が本校に入学した理由に「言語というものが面白いと思っていたから」というのがある。ロシア語に限らず言語を学ぶ際に共通して言えることだが、全く何を意味しているのかわからなかったものが理解できるものに変わったときの感覚、全く異なる言葉の相手と意思の疎通ができたときの感覚は、他では得られないものだと自分は思っている。ロシア語の先生の質問がうまく聞き取れずにトンチンカンな答えを返した日でも、宿題で覚えたはずのものが焦って思い出せず先生に怪訝そうな顔をされたあとでも、テストで問いを勘違いして大設問を丸々失点した日でも、そのおかげでまたやる気が出てくる。だがやる気だけでは進級できない、未来の自分が無事に卒業できていることを祈るばかりである。
 歴史や地理等の授業で痛感するのは、自分がロシアはおろか日本のことさえよく知っていないということである。知らなかったことを知れるという意味ではそれは授業を面白くさせてくれるのだが、あまりにも知らなすぎる自分を情けなく思う。もしこれを読む人の中に自分もそうだと感じる人がいたなら、図書室に面白い本がたくさんあったので読んでみるのもいいと思う。自分は面白い本を見つけては勉強時間が削られているので自己管理がうまくできる人にのみ推奨する。