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杉本侃客員教授による特別講義が開講されました

更新日:2017年6月13日

杉本侃客員教授による特別講義が開講されました

 本校では、年に1回、杉本客員教授による特別講義「日ロ貿易論」を実施しています。
 杉本先生は、東京外国語大学ロシア学科を卒業後、(社)ソ連東欧貿易会(現:ロシアNIS貿易会)、サハリン石油開発機構(株)に長年勤務され、さらに日本経団連日ロ経済委員会事務局長、ERINA(環日本海経済研究所)副所長などを歴任し、ソ連時代から現在に至るまでの長きにわたり、日ソ・日ロ経済関係、なかでもエネルギー問題の専門家として活躍されています。『サハリンの石油天然ガス開発』(東日本評論社、2015)などの研究書を出していらっしゃいます。
 さて、本年度の特別講義は6月5日(月)に行われました。
 冒頭、「日ロ関係−そよ風か完風が」、という問いかけに始まり、1.「制裁」に順応−ロシア経済、2.日ロ貿易−回復の兆しか??、3.首脳主導の経済協力「8分野」の3つを軸に進められました。
 本論では、1989年から2016年までの日ロ貿易高の推移を見ながら、日本からの輸出入の特徴を概観した後、主要な輸出入品目について2012年以降の動向を分析しながら、日ロ貿易が「2017年は持ち直す???」と予想されました。

 次に、2013年4月29日のモスクワでの日ロ首脳会談から2017年4月27日のモスクワでの会談まで、計14回(+3回)のトップ会談が「シンゾー・ウラヂーミルの間柄」で行われたことについて説明がありました。
 続いて、「首脳間合意の日ロ経済協力8分野」について解説があり、128件の合意について、杉本先生が独自に作成された「日本とロシアの協力文書一覧」を基に、詳しく解説していただきました。
 このほか、「イノプロム(産業総合博覧会)」についても触れていただきました。というのも、「イノプロム」の2017年のパートナーカントリーが日本であることから、今年7月に「エカテリンブルク」で行われる学生交流(日露青年交流センター主催)に函館校からも6名の学生が参加することになったのです。 
 そして結びの言葉は、「ロシア語の世界(職場)は広がる!!!」、でした。目標を定め、これだけは自分はだれにも負けない!という誇れるロシア問題のプロになってほしい。自分もまた、20年前は自分の実力は他とはちがうと自負していた。しかし、将来就いた仕事がロシアとは無関係であったとしても、ロシア語そしてロシアについて学んだことは、自分の生きる糧になると思うと、力強い応援メッセージをいただきました。
 今年初めて杉本先生の講義を受けた1年生は、非常に興味をもって耳を傾けていました。エネルギー部門での長年の経験と研究蓄積に裏打ちされた日ロ経済専門家による講義内容が充実したことは、授業終了後には、複数の学生が杉本先生を囲み、質問を投げかけていたことからもわかります。
 さらに授業終了後は第二部として、本年度JT(日本たばこ産業(株))海外インターンシップに参加する学生に、ロシアでの訪問が予定される企業についてガイダンスをしていただきました。
 今回もまた、特別講義、そしてガイダンスで、貴重かつ有益なアドバイスをいただき、刺激を受けたようです。

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